MOMOTARO

明治三年（1903年）、画家・森雄山によって制作された図案集『波紋集』。

その中の一葉から抽出した有機的な波紋模様を、現代のテキスタイルとして再構築しました。

モチーフに重ねたのは、“桃太郎”の寓意。

桃色の地に、川面のように広がる墨の線と滲み。

古典に眠る日本の意匠と、岡山という土地の象徴的な物語を重ね合わせた一着です。

鋭くも柔らかいコントラスト、静けさの中に潜む生命のうねり。

それは「伝統を纏いながら前進する」バーバーたちへのオマージュ。

生地は高密度ポリエステル、パイピングにはウォッシャブルレザーを採用。

まるで絵画の一部を纏うような感覚で、サロン空間に気品と遊び心をもたらします。