"FrontDoorOffice.ink"によるアートワークを冬の装いのマストアイテム”パーカー”にdropしました
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本記事は、現在販売中のパーカー制作をきっかけに行った、中村とデザイナーKEIKOとの対話の記録です。
FrontDoorOffice.inkとは
バーバーケープのデザイナーKEIKOが、バーバーケープをデザインする中で溢れ出た思想を起点に、アートワークやアパレル制作を行っている活動名です。その名前は、玄関先というワークスペースから生まれました。
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※本記事は対話形式のため、発言は色分けで表現しています。
中村:
今回のパーカーについて、少し話を聞かせてください。
最初から「パーカーを作ろう」と決めていたわけではないですよね。
KEIKO:
そうですね。
最初にあったのは、服の種類というより、デザインしているときの感覚の方でした。
中村:
その感覚というのは?
KEIKO:
考えてみると、私が何かを作るときって、いつも「なんで?」から始まっているなと思って。
それは、いつ頃から?
子供の頃ですね。「なんで?」って思うこと自体が楽しかった。
当時はスマホもなかったので、疑問をノートに書いていました。
その名も 「なんでなんでノート」。革命でした(笑)。
なんのひねりもない名前のノートですが第2の脳を手に入れた感覚になったのをいまでもよく覚えています
そのノートは、答えを出すためのものだったの?
違います。答えが出なくてもよくて、幼少期だったし書いている時間そのものが楽しかったので。とにかく疑問に思ったことはなんでも書いてましたね。
答えを出さないにしても、ノートに綴り続けるのって、結構大変じゃなかったですか?
当時は全然、大変じゃなかったですね。
むしろ、書かずにはいられなかったという感じで。
でも、大人になるにつれて、その時間はだんだん減っていきました。
それでも不思議で、問いそのものは消えなかった。向き合わずにいた「なんで?」ほど、時間が経つと、また目の前に待ち構えていたかのように現れる感覚がありました。仕事や子育てをする中で、多分、同じような体験をしている人は少なくないんじゃないかなと思うんです。
ある時ふと、「ちゃんと向き合っていた頃の方が楽しかったな」って思ったんです。
その気づきが、デザインする上で何かが変わったり、大事なものになっていったという感じなんですか?
そこから何かを大きく変えた、というより、ただもう一度、問いを置いたまま考える時間をちゃんと持とうと思うようになりました。
デザインに使っている「?」というモチーフも、その延長にあります。
特別な主張というより、私たち人間にとってとても重要な要素であることを忘れずにいられるための印みたいなもの。
だから今回は、その「?」をより普段の生活の中のアイテムに落とし込み、表現しました。
それでパーカーという形に表現されていったわけですか?
はい。私、デザインを仕上げるときは、集中するために玄関先にあるワークスペースで作業するんですよ。
半屋外みたいな場所なので、正直かなり寒くて。真冬は、「耳ちぎれちゃうんじゃないか」って思うくらいです(笑)。
だからパーカーなんです。フードは欠かせません。
私にとっては、その環境で作業するために自然と手に取っている服。
今回のパーカーは、服単体というより、その環境や背景ごとアパレルにデザインした、という感覚に近いですね。
最後に。
このパーカーを通して、どんな感覚が手元に残ったらいいと思いますか?
「なんで?」を持ち続けることって、すごく個人的なことだと思うんです。
でも同時に、私たち人間にとってとても大切な要素でもある気がしていて。
人によって、引っかかる「なんで?」は全然違う。仕事のことだったり、人との距離感だったり、生き方だったり。
その問いの内容こそが、その人らしさやアイデンティティを形づくっているんだと思います。
そして、その問いに向き合うときこそ、常に平和的でありたいですね。
忙しさの中で後回しにしても、問いはどこかに残り続けている気がします。
だから「なんで?」は、特別な才能の話ではなく、誰の中にもある感覚。
このパーカーが、自分の中の問いにふと立ち返るきっかけになればいいなって。
日常の中で、問いを持ち続けユニークに過ごすことを大切にしてもらえたら嬉しいです。
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デザイナーのKEIKOは、なぜかいつも玄関先で仕事をしている。
家の中に快適なデスクがあるのに、あえて内と外の境界線のような場所(玄関先)に身を置き、思考を巡らせている。
その少し不思議で、型にはまらない彼女のスタイルから、中村商店のすべてのデザインは生まれている。
僕たちが2014年から一貫して掲げているのは「アイデンティティの解放」だ。
象徴的なプロダクトであるバーバーケープも、単なる「毛避けの布」ではない。
それを纏う顧客が、鏡に映る自分を見て「これこそが自分だ」と直感できるための装いであり、そのショップの矜持を表現するメディアだと思っている。
今回、パーカーや湯呑みといった日用品に「フラクタルデザイン」を展開したのも、その延長線上にある。
フラクタル(自己相似性)という名の通り、バーバーショップという特別な空間だけでなく、お茶を飲む瞬間や、街を歩く瞬間といった日常の断片にも、アイデンティティを解放するきっかけを散りばめたかった。

では、アイデンティティを解放するために、一体何が必要なのか。
僕は、それは「メタ認知」から始まるのだと考えている。
自分が何に心地よさを感じ、何に違和感を抱くのか。自分を客観的に見つめ、自分を縛っている無意識の枠組みに気づくこと。
KEIKOが玄関先で風を感じながらデザインを描くように、あるいは、あなたがフラクタルデザインのプロダクトを手に取った瞬間に。
「あぁ、自分は今、これを求めていたんだ」
という小さな気づきが、自分らしさを取り戻す第一歩になる。
中村商店のプロダクトが、あなたのメタ認知を呼び起こし、閉じ込めていたアイデンティティを解き放つための「鍵」になれば、これほど嬉しいことはない。
代表 中村浩茂




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