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理髪店の価格設定に悩んだら?『ラーメン定食×10倍理論』で決める方法

 

価格設定の背景と狙い

理髪店のオーナーにとって、カット料金などサービスの価格設定は頭を悩ませる大きな課題です。料金が高すぎればお客様が離れてしまうかもしれませんし、安すぎれば利益が出ないだけでなくお店の価値を低く見積もられてしまう恐れもあります。そこで参考にしたいのが、地域の「ラーメン定食」の価格です。身近な外食であるラーメン+餃子などのセットメニューの値段を目安にすることで、地域の物価感覚に合った料金設定が可能になります。この『ラーメン定食×10倍理論』とは、その名の通り、ラーメン定食の価格を10倍した金額を自店のカット料金の目安にするというシンプルな方法です。

地域差を埋めるための具体例

この理論を用いれば、地域ごとの物価差を料金に反映させることができます。例えば地方都市では、ラーメンと餃子のセットメニューが900円程度ということもあるでしょう。その場合、理髪店のカット料金はその10倍である9,000円前後を一つの目安に設定できます。一方、都心部では同じようなラーメン定食が1,500円ほどすることがあります。その地域では、カット料金を約15,000円に設定すれば、地域の物価水準に見合った価格となるでしょう。

なぜ地域の外食費が理髪店の価格に影響するのか?

人々が日常で支払う「ちょっとした外食費」は、その地域で一般的な支出感覚を反映しています。ラーメン定食のような気軽な外食の料金は、地域住民が普段どれくらいのお金を使うかの指標になるのです。そのため、その価格を基準にすれば、お客様にとって違和感の少ない料金設定が期待できます。逆に、地域の物価から大きく外れた価格を設定してしまうと、「高すぎる」「安すぎる」という印象を持たれやすく、集客にも影響が出るでしょう。また、ラーメン定食の価格は物価変動や景気にも敏感です。その変化に合わせてカット料金を見直すことで、常に時代や地域の状況に即した価格を維持することができます。

この方法を使うメリット・デメリット

メリット

  • 簡単で分かりやすい: 複雑な市場調査や計算を必要とせず、誰でもすぐに活用できる方法です。一つの目安を持つことで価格設定の悩みが軽減されます。
  • 地域の物価に合わせやすい: 地域の生活水準や物価に見合った価格を導きやすいため、お客様に受け入れられやすい料金設定につながります。
  • 調整が容易: 基準とするラーメン定食の価格を見直すだけで、自店の料金も簡単に調整できます。物価変動があっても柔軟に対応しやすい点も魅力です。

デメリット

  • 基準となる店の価格ばらつき: 参考にするラーメン店の選び方によって結果が変わります。同じ地域でもお店によって値段はさまざまなので、複数店の価格を調べて平均を取るなど工夫が必要です。
  • ブランド戦略との整合性: 自店のコンセプトやターゲット層によって、必ずしも地域平均に合わせた価格が最適とは限りません。高級志向の理髪店であれば平均より高めに設定する、地域密着型で低価格を売りにする店であれば10倍より低く抑えるなど、ブランド戦略に応じた調整が求められます。

具体的な価格設定の流れ

  1. 近隣の飲食店をリサーチ: お店の周辺にある飲食店の価格帯を調べましょう。特にラーメン店や定食屋など、地元の人がよく利用するお店のメニュー価格をチェックします。
  2. 平均価格を算出: 複数店の価格情報から、基準とするメニュー(例:ラーメン+餃子セット)の平均価格を計算します。例えば、調査した結果ラーメン定食の平均が1,000円であれば、それを基準値とします。
  3. 「×10」をベースに設定し、最終調整: 算出した平均価格に10を掛けて、カット料金のおおよその基準を導き出します(例:1,000円×10=10,000円)。その上で、自店の経営コストや提供サービス、ブランドイメージを考慮し、必要に応じて価格を微調整します。
  4. 顧客の反応を見ながら微調整: 設定した料金でしばらく営業し、お客様の反応を確認します。「高すぎる」という声が多ければ少し下げることを検討し、逆に問題なく受け入れられているようであればサービス内容を充実させつつさらに価格を上げられないか再検討します。顧客の声や来店状況を見ながら、最適な価格に調整していきましょう。

まとめ

「ラーメン定食×10倍理論」は、理髪店の料金設定に悩んだときに使える有効な目安の一つです。地域の物価水準に合わせて直感的に適正価格を導き出せるため、新規開業時や料金改定時にも参考になります。ただし、あくまでも指標の一つであり、最終的な価格は自店のブランドコンセプトサービス内容顧客層に応じて決定することが重要です。この理論をヒントにしながら、自店ならではの最適な価格を見つけ出しましょう。



 

理髪店のブランド力を高めるには、適切な価格設定だけでなく、お客様の満足度を向上させる取り組みも欠かせません。例えば、施術時に使用するケープ一つを取っても、お店の印象やプロフェッショナリズムに大きく影響します。BarBer & Apparel 中村商店の高品質なケープを活用すれば、上質でプロフェッショナルな雰囲気を演出でき、お客様からの信頼感も向上するでしょう。その結果、サービスの価値が高まり、より高単価なメニュー展開もしやすくなるはずです。

理髪店経営者の皆様も、この機会に自店で使用するアイテムを見直してみませんか?BarBer & Apparel 中村商店の商品を見ることで、ブランド力アップに役立つアイテムの導入を検討してみましょう。

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おまけ

以下の価格表は、"ラーメン屋の個人店"のみを対象に調査した結果になります。

こうしてみると地域ごとの価格差が色々あって面白いですね。

ぜひ参考にしてください。

食べログやGoogleマップを参考にしながら、県庁所在地に限定して個人経営のラーメン店の定食価格を調査しました。

  • 対象地域: 各都道府県の県庁所在地のみ
  • 情報源: 食べログ、Googleマップのレビュー、公式サイトなど
  • データ期間: 可能な限り最新の価格を取得し、最大3年遡った
  • サンプル数: 県庁所在地ごとに10〜20件程度の個人店舗のデータを収集
  • 表示価格: 端数は切り捨て
県庁所在地 ラーメン定食の平均価格(円) 理髪店の目標価格(円)
札幌市 1,300 13,000
青森市 800 8,000
盛岡市 900 9,000
仙台市 900 9,000
秋田市 800 8,000
山形市 800 8,000
福島市 800 8,000
水戸市 800 8,000
宇都宮市 900 9,000
前橋市 800 8,000
さいたま市 900 9,000
千葉市 900 9,000
新宿区 1,500 15,000
横浜市 1,000 10,000
新潟市 900 9,000
富山市 800 8,000
金沢市 900 9,000
福井市 800 8,000
甲府市 800 8,000
長野市 900 9,000
岐阜市 800 8,000
静岡市 900 9,000
名古屋市 1,000 10,000
津市 800 8,000
大津市 800 8,000
京都市 1,000 10,000
大阪市 1,400 14,000
神戸市 1,000 10,000
奈良市 800 8,000
和歌山市 800 8,000
鳥取市 700 7,000
松江市 800 8,000
岡山市 900 9,000
広島市 1,000 10,000
山口市 800 8,000
徳島市 800 8,000
高松市 800 8,000
松山市 900 9,000
高知市 800 8,000
福岡市 1,000 10,000
佐賀市 800 8,000
長崎市 900 9,000
熊本市 900 9,000
大分市 900 9,000
宮崎市 800 8,000
鹿児島市 1,000 10,000
那覇市 900 9,000