2024s/s collection #7
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size : 145(57in) *200(78in)cm
color : SHARAKUBlack/White
PRICE: ¥29,900-
#7は写楽の絵の手法にフォーカスした。
写楽の浮世絵は背景色に黒雲母を散らしているので角度を変えてみるとキラキラと僅かに輝いて見える。
動かさないと単一色にしか感じられません。
この手法は雲母摺と言われているそうです。
雲母摺(きらずり)は、浮世絵に施した版画手法のひとつ。岩絵具に細かく砕いた雲母を混ぜて膠液で溶いて使用する。
黒雲母は鉱物の一種。英名: biotite
結晶は六角形の板状である。
紙の束のように薄く一方向にのみ一枚ずつ剥がすことができる。
色は黒または黒褐色ですが、風化すると金色になります。
黒雲母の平面構造は以下のような感じです。
縁起が良いとされる日本伝統の吉祥文様の籠目文様という柄に似ていますね。
籠目文様
籠目文様は格子状に編まれた竹籠の目を表す模様です。
網目が「六芒星(ろくぼうせい)」の形に見えることから、魔除けの力があるとされてきました。物の怪や邪気を払うため、古くは玄関先に竹籠を魔除けとして置いていたそうです。 日本だけでなく海外においても、この籠目の六芒星のマークは神聖なものとして認識されている珍しい紋章です。
写楽が描いたあの浮世絵は歌舞伎演目「恋女房染分手綱」に登場する竹村定之進でしたね。(「恋女房染分手綱」については#6のNEWSをご一読ください。)
歌舞伎のストーリーの中で竹村定之進は娘の犯した罪を許してもらうために切腹して殿様に許しを懇願するんです。死んじゃうんですよね。
だからこの製品は横縞だけなんです。死んだらおしまい。今日を狂ったように謳歌するのみ!私はいつもそう思っています。
ここまでくると私のキモさが垂れ流しになっていますので絶対にお客様にはお伝えしない方がいいと思うんです。
実際この記事も出すか出さないでおこうか悩んでいます。
でも出さないって選択肢はないんですよね。
だって黒雲母の平面構造が守る意味合いのある籠目文様に似ていたり。。
娘を守って死んじゃう定之進から続いてるもんで。。
色々と惹きあっちゃってて。。横縞柄も久しく出してないですし。。。
ていうことで。
#7の黒い縞模様は目では確認できないほど小さな籠目文様を重ねています。
色の濃淡で写楽の黒雲母摺を表現しました。
下の画像は700倍に拡大したケープの黒い縞模様部分です。実際の生地ではこの籠目文様は確認できません。解説がないときっと誰も気づきませんので語録を残しておきます。あしからず。
#7はただの横縞柄ではなく、写楽が浮世絵に使っていた手法の黒雲母摺にフォーカスして鉱物構造レベルまで遡ったデザインとなっています。
2024s/s collection #7
受注期間
2023年12月17日 19時〜12月18日18時(JST)
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まだまだ2024s/s collectionは続けて発表しますので
引き続きぜひチェックしにきて下さい。