小さな理髪店が選ばれるために ——「バーバー戦略フレーム」のすすめ
こんにちは。今日は、個人で理髪店を経営している方に向けて「お客様に選ばれるためのシンプルな経営フレームワーク」をご紹介します。
大企業のようにマーケティング部門や分析チームがあるわけではない。
それでも、「近くに競合が増えた」「お客様が減ってきた」「値上げしたいけど自信がない」…そんな悩みを抱える理髪店経営者は多いはずです。
そこで役立つのが、私が個人理髪店向けにアレンジした 「バーバー戦略フレーム」 です。
専門用語をできるだけ噛み砕き、日々の経営にすぐ役立つように作りました。
音声解説はこちらから
https://open.spotify.com/episode/7Jj2MAhKlNQuoUF72pYlgj?si=WHqnEDYETMKgQlXBeZNKFQ
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1️⃣ 3つの鏡で現状を映す(3C分析の簡略版)
まずは「お客様・競合・自分」の3つの鏡でお店を映してみましょう。
• お客様の鏡(Customer)
誰が来てくれている?年齢層や生活スタイル、髪の悩みは?
👉 例:30〜50代のサラリーマン、清潔感を重視
• 競合の鏡(Competitor)
近所の1000円カット、美容室、他の床屋…何が違う?
👉 例:競合は「安さ」や「若い女性向け」を打ち出している
• 自分の鏡(Company)
自分だからこそできることは?
👉 例:丁寧な顔剃り、居心地の良さ、常連との関係性
→ この3つを紙に書き出すだけでも「自分の立ち位置」が見えてきます。
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2️⃣ ターゲットの椅子を決める(STP分析の簡略版)
「誰でも来てほしい」と思うと、結局「誰の心にも刺さらない」お店になってしまいます。
大切なのは、一番座ってほしいお客様の椅子を決めることです。
• ターゲット(T)
一番喜んでくれる常連客像は?
👉 例:40代男性、短時間で整えたい、仕事帰りに寄る人
• ポジショニング(P)
その人にとってのお店の意味は?
👉 「短時間で清潔感のある髪型に仕上げてくれる安心の床屋」
→ 「誰に」「何を提供するか」が明確になると、宣伝や価格設定もブレなくなります。
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3️⃣ 4つの道具で戦略を整える(4P戦略の簡略版)
理容師の道具になぞらえて、お店の提供方法を整理してみましょう。
• Product(商品・サービス)
カット、顔剃り、ヘッドスパなど、どんなサービスを中心にするか?
• Price(価格)
地域相場に合わせる?差別化して強気の価格にする?
• Place(場所・チャネル)
お店の立地や営業時間、予約アプリ導入など「来やすさ」を決める。
• Promotion(宣伝)
SNS、Googleマップ、口コミ、地元商店街の掲示板などでどう知ってもらうか?
→ 4つのポイントを整理すると、「どこを強化すればお客様がもっと増えるか」が見えてきます。
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まとめ:バーバー戦略フレームを使えばブレない経営ができる
小さな理髪店だからこそ、複雑なマーケティング理論を完璧にやる必要はありません。
大事なのはシンプルに、
1. 3つの鏡で現状を映す
2. ターゲットの椅子を決める
3. 4つの道具で戦略を整える
この流れで考えるだけで、お客様に選ばれる理由がハッキリし、集客や価格設定に自信が持てるようになります。
ぜひ、今日のお店の合間にでも「バーバー戦略フレーム」をノートに書き出してみてください。
次のお客様を迎えるとき、きっと違う景色が見えてくるはずです。
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